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融通手形を見分ける
資金不足になった2つの会社が、互いに同一金額、同一支払期日の手形を振り出しあって交換し、それぞれが割引きを受けて資金調達することがあります。
このような融通手形を書合手形とか馴合手形といいます。
書合手形では、どちらか一方の会社が不渡りを出すと、他方の会社は自社が振り出した手形を決済した上に、相手の会社が振り出した不渡り手形を買い戻さなければなりません。
振り出した金額の倍の額を用意しなければなりません。
もともと資金繰りが苦しい同士で融通手形を書きあっていますから、一方が不渡りを出せば、他方も不渡りを出す可能性が高いのです。
このような危険な手形を裏書されて受け取ったら、不渡りを覚悟しなければなりません。
融通手形を見分ける方法は次になります。
@振出人と受取人の業種から見て、常識的に両者に間に商取引があるとは考えにくい。
A両者の間に商取引があることは予想できるが、通常の商取引から判断して、手形の流れが逆になっている。
B振り出しと受取人の営業規模から見て、手形金額が大き過ぎる。
C振出人と受取人の通常の取引から判断すると端数が出るはずなのに、手形金額がきりのいい数字になっている。
D毎月一定の日付で手形を振り出している会社なのに、その手形に限って振出日がいつもと異なっている。
E手形のサイトがいつもと違っている。
F振出人と受取人の両者が同じ資本系列に属している、あるいは両者の間に役員の兼務がされている。
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